<日本歯周病学会 認定研修会 申請中> 患者さんや地域の皆さまに歯科を通して健康長寿を考える手助けが出来ればと考えます。 歯科医師として、歯科衛生士として、より深く生活習慣病を学び日々の臨床に反映して頂ければ幸いです。 なお、この研修会を受講された歯科医師および歯科衛生士の皆さまには認定証を発行いたします。 (認定証の詳細は下段にてご確認下さい) 開催日時 2021年5月21日(金)~5月27日(木)WEB 開催 ■挨拶 | |
竹之下 誠一先生 福島県立医科大学 理事長・学長 高齢社会において、慢性疾患の予防、早期発見、早期治療は重要な課題です。そこで注目されるのが歯の健康です。歯を早くに失えば健全な食生活が難しくなり、さらに運動機能低下を招くと同時に、様々な生活習慣病の引き金となります。歯の健康管理を通して人生 100年時代における健康寿命の延伸に貢献しましょう。
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和泉 雄一 先生 総合南東北病院 オーラルケア・ペリオセンター長 福島県立医科大学 特任教授 これからの歯科医療は単なる局所的な治療の提供だけでなく、生活支援や生活の質(QOL)の向上、さらに全身の健康の向上という観点から捉えることが重要です。長寿社会での健康寿命延伸のために、生活習慣病の大きなリスクファクターである歯周病を予防・治療し口腔の健康管理を進め、全身の健康増進に寄与しましょう。
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■総合司会 長谷川 博 先生 福島県立医科大学 歯科口腔外科 部長 准教授 ●協力 公立大学法人福島県立医科大学 ●後援協力 福島民報社 ●協力 株式会社アマガイ 株式会社 オリエンタル歯科器材 株式会社 協立医療 ※五十音順 札幌歯科器材株式会社 株式会社 スリー 大阪支店 株式会社 玉井歯科商店 株式会社 永井歯科商会 本社 株式会社 永井歯科商会 横手営業所 有限会社 ハマダ歯科商店 鹿児島本店 有限会社 ハマダ歯科商店 沖縄支店 株式会社 富士歯科産業 株式会社 三上 ●CM 協力 株式会社 ガイドデント 株式会社ジーシー 株式会社 セルフメディカル ※五十音順 株式会社 モリタ 株式会社 ヨシダ ●主催 企画 一般社団法人国際歯科臨床教育研究会 | |
① 呼吸器疾患(誤嚥性肺炎)と歯周病 福島県立医科大学 呼吸器内科学講座 准教授 谷野 功典 先生
肺は口腔と直接つながっていることから、歯周病などによる口腔内細菌叢の変化は肺にも大きな影響を与える。 加齢に伴う嚥下機能低下による誤嚥性肺炎の原因菌の多くは,歯周病菌であるとされ、社会的に大きな問題となっ ている。また、これまで無菌状態であると思われていた下気道は、生物多様性に富むことが最近明らかになり、 種々の呼吸器疾患の病態に関与していると考えられている。歯周病、誤嚥と呼吸器疾患との関連を考えてみたい。 | |
② 妊娠合併症と歯周病 福島県立医科大学 医学部 産婦人科学講座 主任教授 藤森 敬也 先生
妊娠中は内分泌環境が変化し、唾液分泌も低下する。さらに、つわりの時には歯磨きが困難になり、口腔内環境が変化する可能性がある。そのため、妊娠中に口腔ケアが不十分になると、歯周病やう歯は増悪しやすいと言 われている。歯周病は歯周組織の感染性慢性炎症疾患であり、歯周病は、早産、低出生体重児、胎児発育不全、妊娠高血圧腎症といった妊娠合併症のリスク因子と報告されている。一方、妊娠中の歯周病治療の効果について は、早産や低出生体重児を減少させたとの報告もあるが否定的報告もある。 | |
③アルツハイマー型認知症と歯周病 福島県立医科大学 脳神経内科学講座 教授 金井 数明 先生
社会の高齢化の進展とともに認知症の有病率は年々増加しているが、アルツハイマー型認知症(AD)はその中でも最も高頻度に認められる疾患である。AD 発症の有力な仮説の1つにアミロイドカスケード仮説があるが、 一方老人斑の周囲への活性化ミクログリアの集簇、あるいは NSAIDsを長期服用している患者において、ADの有病率が低いことなどから、慢性炎症がAD発症と関連があるとする脳炎症仮説も有力な発症仮説の1つと考 えられている。歯周病は高頻度な慢性炎症であり、これまでも敗血症や心血管疾患などとの関連が報告されていたが、ADでも歯周病を有する群では認知機能低下が速いことなどが報告され、近年ADとの関連が注目されて いる。ここでは近年の歯周病とADの関連についてレビューする。 | |
④ 心血管疾患(動脈硬化)と歯周病 福島県立医科大学 循環器内科学講座 准教授 中里 和彦 先生
感染性心内膜炎という心臓の内側に細菌感染が起こり、弁の破壊や敗血症、全身塞栓症の原因となる重篤な疾患があり、その大きな原因は従来から歯周病であるといわれてきた。近年、それに加えて歯周病は「炎症」とい う観点から動脈硬化を促進させる危険因子であるという認識が高まってきた。動脈硬化によって引き起こされる心血管病としては、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患が有名であり、特に心筋梗塞は命に関わる重大な疾 患である。心筋梗塞診療の現状や、その予防法について他の危険因子との関係も含めて概説したい。 | |
⑤ 糖尿病・生活習慣病と歯周病> 福島県立医科大学 糖尿病内分泌代謝内科学 教授 島袋 充生 先生
メタボリックシンドロームや2型糖尿病の発症や進行には、生活習慣の乱れによる身体活動の低下や過食が深く関わる。これら生活習慣病に共通した基盤病態として、酸化ストレス、慢性炎症が挙げられる。歯周病はこの酸化ストレス、慢性炎症に深く関与することが注目されている。実際、臨床でも、糖尿病は歯周病を合併しやすいこと、逆に歯周病が、血糖管理不良、治療抵抗性を来すことも良く知られている。本セッションでは、糖尿病・生活習慣病と歯周病の関係について最近の話題をご紹介したい。 | |
⑥ 全身疾患のリスク因子としての歯周病 東京医科歯科大学名誉教授 総合南東北病院オーラルケア・ペリオセンター長 和泉 雄一 先生
歯周病は歯周組織が破壊される感染性炎症性疾患である。従来は血液疾患、発育異常、代謝異常や感染症などの全身疾患が歯周組織の状態を悪化させる全身的因子として考えられていた。近年、口腔と全身との関連性が科 学的に追及され、歯周病が糖尿病、循環器疾患、呼吸器疾患といった生活習慣病に密接に関係していることが明らかにされ、さらに、早産・低体重出産にも深く関わっていることが報告されている。歯周治療を行うことによ り、口腔内の慢性炎症を改善し、全身の健康促進に深く寄与することが注目されている。 | |
「生活習慣病と歯周病との関連する研修会」このセミナー企画について 小野 善弘 先生
近年、歯周病が全身疾患に大きく関与していることがわかってきました。特に、歯周病と糖尿病は相互に悪影響を及ぼしあっていると学会でも認められています。その他にも、歯周病は下記の疾患にも関与してい ると言われています。誤嚥性肺炎、心筋梗塞、心内膜炎、動脈硬化、低体重児出産、早産など。今回、医科のそれぞれ専門の分野で歯周病との関連を研究されている先生方に歯周病と全身疾患との関わりについて詳し くお話しいただき、これからの診療にお役に立てていただきたいと思いますので、是非この機会に先生方のご参加を心よりお待ち申し上げております。 | |
■登 録 申込書に基づき認定登録を行います。 住所変更等でご変更が発生した場合は、速やかに事務局へのご連絡お願い申し上げます。 ■「認定証」発行について お申込み頂きました歯科医師名又は歯科衛生士様のお名前及び生年月日を登録に基づき認定証を発行します。(送料は不要です) ただし在宅試験を受験して頂きます。 ■認定有効期間 受講日から 2 年間です。 ■2年後の更新について 更新時期になりましたら、本ベーシックコースの受講者にはアドバンスコース(専門分野)のご案内を致します。 新規受講希望の方にはベーシックコースのご案内をさせて頂きます。 (会期中に今回のベーシックコースを受講できなかった方は2年後のご案内となります) アドバンスコース受講後、新しい「認定証」お届けいたします。 ただし更新在宅試験を受験して頂きます。 ■更新受講料: 歯科医師¥15,000(税別) 歯科衛生士¥5,000(税別) | |
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