■近況報告2
生活習慣病と歯周病に関する研修会:2021年6月
東日本震災復興10年特別セミナー From福島
「生活習慣病と歯周病に関する研修会」「認定証」発行セミナー
歯周治療を行う事により、口腔内の慢性的炎症を改善し、全身の健康促進に深く寄与する事が、健康寿命の延伸に貢献する。
2021年5月21日~5月27日 WEB開催致しました。
【協力】【後援】 福島県立医科大学
【後援】 福島民報社 福島民友社
【協力】 (株)ガイドデント (株)ジーシー (株)セルフメディカル (株)モリタ (株)ヨシダ
【内容】
- ①呼吸器疾患(誤嚥性肺炎)と歯周病
福島県立医科大学 准教授 谷野 功典 先生
- ②妊娠合併症と歯周病
福島県立医科大学 主任教授 藤森 敬也 先生
- ③アルツハイマー型認知症と歯周病
福島県立医科大学 教授 金井 数明 先生
- ④心血管疾患(動脈硬化)と歯周病
福島県立医科大学 准教授 中里 和彦 先生
- ⑤糖尿病・生活習慣病と歯周病
福島県立医科大学 教授 島袋 充生 先生
- ⑥全身疾患のリスク因子としての歯周病
福島県立医科大学 特任教授 和泉 雄一 先生
多くの歯科医師の方々、歯科衛生士の方々の受講を賜り感謝申し上げます。
今後も皆様のご指導を頂きながら、又医科との連携の中で歯周病の危険性を考え全身の健康増進に注目したいと思います。
【生活習慣病と歯周病に関する研修会を受講して】
歯科医療従事者であれば、生活習慣病である歯周病は、誤嚥性肺炎、早産、認知症、心疾患、糖尿病などの原因となり、単に口の中だけでなく、全身の健康を脅かす病気であることを理解している。
本研修会は、医科のそれぞれ専門の分野で歯周病との関連を研究されている先生方に歯周病と全身疾患との関わりについてより詳細に学べるものであった。レビュー論文(ある主題における現行の理解の状態を要約した論文)や最新の研究論文の紹介、また医科ではどのような治療を行っているのか、普段我々が学ぶ機会が少ない観点からのアプローチであった。
「井の中の蛙大海を知らず」という意味のことわざがある。その後に続きがあることをご存じだろうか?「されど空の蒼さを知る」と付け加えられ、「見識は狭いが、その世界の深いところまで知っている」という意味になる。まさに歯周病の歯科治療に当てはまるのではないだろうか。「口腔領域は狭いがその治療によって、全身の健康への関わりが非常に大きい」と解釈できるのではなかろうか。
歯周病の治療を行う際に、全身疾患との関わりを意識すれば患者に寄り添う言葉が変わってくるのではなかろうか。そのように考える機会を得た有益な研修会であった。
医療法人ファミリア歯科
岡山 啓昌